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[インタビュー] たてしなグーテ 金子 佳枝 様

2016.2.14

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素敵なお店や宿がたくさんある蓼科・八ヶ岳エリア。
本サイトをご覧の皆様のなかには、これから開業を目指している方もいらっしゃるでしょう。

「インタビュー」では、
蓼科・八ヶ岳エリアでお店や宿を営業されている方の
開業にあたっての想いや、これから開業される方へのアドバイスをお伝えしていきます。

今回は茅野市湖東のケーキ屋さん「たてしな グーテ」の金子佳枝様にお話を伺いました。

蓼科が年々好きになる。

ー蓼科に来たきっかけは何ですか。

私は埼玉県の出身なのですが、仕事で2000年に蓼科に移住しました。
はじめて蓼科を訪れたとき、直感で「ここが好き」と思いました。
空気が研ぎ澄まされていて、八ヶ岳が本当にきれいで。
蓼科に住んで16年になりますが、年々ここが好きになっています。
埼玉にいたときは寒いのが苦手だったのですが、蓼科の冬は好きですね。
毎日目にする景色がきれいで、しあわせだなあと思います。

—ケーキ屋を開業することになったきっかけを教えてください。

もともとは和食の調理をしていたのですが、縁あってケーキ屋さんに勤めることになりました。
ケーキが登場する場面って、お祝いとか、うれしいシチュエーションが多いですよね。
人に喜ばれるシーンに携われる仕事っていいなあと思ったんです。
8年間経験を積んで、そこで知り合ったパティシエといっしょに独立しました。

「たてしな グーテ」の外観。鮮やかなオレンジが特徴的。

「たてしな グーテ」の外観。鮮やかなオレンジが特徴的。

子どもたちがワクワクするケーキ屋さん。小さいながらも本物を伝える。

—開業するにあたっての想いを教えてください。

小さい頃、大好きなケーキ屋さんがあったんです。
お誕生日になると「あそこのケーキが食べられる!」って本当にうれしくって。
ケーキ屋さんに行くって、とってもワクワクすることだったんです。

前のお店でも感じたのですが、近頃、子どもたちのケーキ離れが進んでいます。
「たてしなグーテ」に来ても、「僕はケーキいらない」っていう子どももいます。

理由を聞いてみると、生クリームを食べると気持ちが悪くなるというんですね。
生クリームで胃がムカムカする理由のひとつに、食品添加物があります。
コンビニやスーパーで売られているケーキの生クリームには、多量の添加物が入っています。

コンビニや大手スーパーは便利ですし、キャラクターのケーキなど子どもにも喜ばれますが、
そうしたケーキが、子どもたちの生クリームに対する印象を下げているのであれば、とても残念なことです。
普段のおやつにはいいかもしれないけれど、一年に一度のお誕生日は、
本物のケーキを味わってほしいなと思っています。

ケーキ屋さんに行くことがうれしい、そんな子どもたちであってほしい。
小さいながらも、本物を伝えるケーキ屋さんでありたいです。

フルーツのロールケーキ。あっさりとしたクリームが美味しい。

フルーツのロールケーキ。あっさりとしたクリームが美味しい。

縄文時代に共感。蓼科はパワースポット。

—物件のポイントを教えてください。

茅野市に来てから地元の人と結婚して、嫁ぎ先の土地を譲り受けたのですが、
この土地にはとてもパワーがあると思っています。
この辺りは、縄文時代から文明があったことが知られています。
近くの中ツ原遺跡からは国宝「仮面の女神」も出土しています。

古くから人を生かす力があった地域なので、一種のパワースポットだと思うんです。
個人で経営しているお店もたくさんあり、夢を叶えやすい地域なのかなと思います。

—たてしなグーテでは縄文土器のお菓子も作っていますよね。

蓼科に来た人に縄文のことも知ってほしいと思って、クッキーを作りました。
縄文土器って、とてもきれいな装飾がなされているんですけど、
入れ物としてならこんなに飾る必要はないじゃないですか。
でも、この模様にこだわって作っていた人と、それに癒されていた人がいる。芸術ですよね。

ケーキも、味だけではなく、きれいに飾ることがとても大事。
食べる人が、ケーキの見た目からもうれしい気持ちになってほしい。
ものづくりをする人として、縄文時代の職人に共感しています。

縄文土器のクッキー。

縄文土器のクッキー。

一つのケーキを売ることではなく、土地の魅力を伝えること。

—ケーキと縄文のつながり、とても新鮮です。
 最後に、この地域で何かを始めたい人にアドバイスをお願いします。

まずは、地元のお客様を大切にすることです。
観光地といっても、一年中お客さんが来るわけではありません。
うちも観光客の割合は3割に満たないくらいです。
地元の人に使ってもらえると、一年を通して楽しく営業ができるかなと思います。

ケーキを買いに来るだけでなく、日常生活の愚痴や、ランチのお店の相談をしに来てくれるお客様もいます。
「どこかオススメない?」って聞かれたら、
もっと細かい要望も聞き出して、地図に書いて案内しますよ(笑)。

観光に来た方や、別荘地のお客様も、連日オススメ情報を聞きに来てくれます。
「昨日言われたお肉屋さん良かったよ〜。今日は蕎麦を食べたい気分なんだけど・・・」って。

お店の人が他店のことをお互いにオススメしていたら、
外から来た人は「なんていい町なんだろう」って感動しますよね。
一つのケーキを売ることじゃなくて、土地の魅力を伝えることが大事なんです。
何より自分が蓼科が好きだから、皆さんにも知ってほしいんですね。

好きだったケーキ屋さん、子どもたちに伝えたい本物の味、蓼科のこと、縄文のこと・・・
金子様にとって、「ケーキ屋」は一種の"メディア"であると感じました。
美味しいケーキを通して、大切なこと、楽しいことを発信しているケーキ屋さんです。

たてしな グーテ
■ 住所 茅野市湖東6595-343
■ TEL 0266-77-3160

■HP http://gouter.burasupa.com/

writer:及川 結

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