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[アドバイス] 商売を創業希望の方に参考知識として知っておいてほしいこと

2015.3.23

商売をしている人は大きく2つに分かれるのですが、親の仕事を継いで経営している人と自分で商売を始めた人です。

私は脱サラして、自分で商売をはじめた人間です。

商売を継続しているのは同じことと言えますが、創業者とそうでない人では、スタート時(スタートアップ時)に大きな差があります。

自分の経験から言うと一番の違いは「ゼロ」からのスタートなのか、そうでないのか。

それは、既存顧客数、それによる見込み売り上げ、看板地盤(過去の広告費)、仕入の取引先、先代が作ってきた信用などです。

それがあるのとないのとでは、雲泥の差です。

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一例ですが、飛込み営業で仕事をする場合でシュミレーションしてみます。

◎条件
・1日に飛込み営業をかけた場合に、そこでの成約率を5%としてみます。
・商材は、(パソコン10万円、粗利益2万円)の商品としてみます。

1日の目標を売り上げ30万円、粗利を6万円として、達成するために何件の飛込み営業が必要なのか?

◎答え
簡単な計算ですね。

1日に3人に販売をする ⇒ 60人に営業すると5%の成約率で3人に買ってもらえる(ただ、毎日60人の人と会って営業をし続けるというのは、非常に難しいことですよね。)

これまでの既存顧客からある一定の売り上げが見込めるというのは、その苦労が減少するということを意味します。その売り上げで一般管理費のうちの最低限の運営経費が出せるかもしれません。

このことからどんなアドバイスができるかというと、

例えば、ペンションを居抜きで購入する場合で、前オーナーから「ペンション名」などを引き継げる場合には、一定の売り上げが見込めるということです。

ペンションを新しく建てる場合にはゼロからのスタートですが、居抜きで引き継ぐ場合には一部の顧客売り上げが引き継げるということです。(居抜き取引とは営業に使う備品だけではないということですね。)

よくいう、「営業権」や「のれん代」の類のものです。

よって、物件代金というのは、純粋に土地代金と建物の残存価格だけということではないのです。

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あと、私の経験からもう一つアドバイスできるとすれば、私は経営やマーケティングに関する本、不動産の実務に関する本、会社の運営、総務税務に関する本をかなりの量、持っています。それが私の財産でもあります。

その理由は、不動産を購入される方に無形でお金のかからない適切なアドバイスをしたい、これから商売を始める方やさらに大きく発展させていきたい人の相談に乗れるような準備でもあります。

建物の設備などには、非常に多大な費用がかかります。それに比べれば本にかけるお金はものすごく小さいものです。

多くの本を読み続けていることで、救われたことがたくさんありますし、商売を続けていける源でもあります。

本をたくさん読む、自分の興味の薄いジャンルのものも目を通してみる、そんなこともアドバイスのひとつです。

西村