[インタビュー] 蓼科ハイランドリゾート アゲイン 望月 昭見 様
2015.11.30
本サイトをご覧の皆様のなかには、これから開業を目指している方もいらっしゃるでしょう。
「インタビュー」では、
蓼科・八ヶ岳エリアでお店や宿を営業されている方の
開業にあたっての想いや、これから開業される方へのアドバイスをお伝えしていきます。
今回は北八ヶ岳ロープウェー近くに位置する、「蓼科ハイランドリゾート アゲイン」オーナーの望月昭見様にお話を伺いました。
ー望月様は中国のご出身とのことですが、まずは日本に来られたきっかけを教えてください。
私は中国で生まれ育ち、社会人になってからは大学生の日本留学を斡旋する仕事をしていました。
その後自分も日本に留学して、大学院でマーケティングや商品開発を学びました。
大学院での学びを活かして、卒業後は名古屋市の美容健康食品会社で企画開発を担当しました。
今後も日本で生活していこうと決め、日本国籍も取得しています。
名古屋でのサラリーマン時代、旅行へ行くのが趣味でした。
特に登山やスノーボードが楽しくて、週末は長野県によく来ていました。
宿を始めようと思ったのは、2015年の2月に、白馬のペンションに泊まったときです。
白馬には外国人オーナーのペンションがたくさんあります。
外国人でもペンションのオーナーができるんだ、それなら私にもできるかもしれない、
と思って、長野県で物件を探し始めました。
そこで蓼科企画のwebサイトでこの物件を見つけて、
3月には実際に物件を見るべく蓼科に訪れました。
物件を一目見て、直感で「ここで宿をやろう!!」と思いましたね。
ー直感で決められたとのことですが、物件の魅力はどんなところにあったのでしょうか。まずは茅野市(蓼科高原)の魅力があります。
諏訪インターからも近く、首都圏からのアクセスも良いし、
自然豊かな場所であるにもかかわらず、田舎すぎなくて便利な地域だと感じています。
私達の宿「アゲイン」はビーナスラインをずっと上がったところにあるのですが、
景色が本当に美しく、物件見学の時を思い出すとビーナスラインを通っている時点で、物件の契約もほぼ決めていました(笑)。
物件の状態も良く、前のオーナーさんもとても良い方でした。
オーナーさんが年齢の関係上営業を停止させるということで、物件を売りに出されていたのですが、
旅行サイトのランキングで入賞する等、元々高く評価されている宿でした。
場所の魅力と、宿自体の魅力。
ここならやっていけると確信しました。
もちろん実際に見学する前に、インターネットで物件情報は細かく見ていました。
物件探しには、事前の下調べが重要だと感じています。
ー名古屋から蓼科へ、そして企画開発から宿泊業へ、と人生が大きく変化した年になったのではないでしょうか。
人生が変わった、という実感はありません。
むしろ、今までの経験をつないできた結果、今があると思っています。
日本にも中国からの観光客が増えてきています。
前職では管理職として、中国の経営者とも仕事をしてきましたが、
自然の中でゆったりと過ごせる場所に対する需要を感じていました。
経済的にゆとりのある外国人観光客は、ただ観光地を回って、買い物をする旅行ではなく、
上質な宿でゆっくり過ごしたい人が多いように感じています。
また、宿の閑散期には
蓼科・八ヶ岳の野菜やフルーツの加工品を中国で販売することも考えています。
宿泊業と貿易の二本柱で事業を立てていく予定です。
蓼科の地で、日本と中国の架け橋になりたいと思っています。
ーこれから蓼科エリアで何かを始めようとしている方にアドバイスをお願いします。名古屋から蓼科に移住して、豊かな自然に毎日ワクワクしています。
鳥にあげようと思って外に出していた餌に、リスも寄って来てくれたり。
雲の表情を見ているのも楽しいですね。
今までの経験をつないでいき、自分が求めているものを明確にしていけば、
きっと探している環境に巡り会えると思います。
ハイランドリゾート アゲイン
■ 住所 長野県茅野市北山4035-2309
■ TEL 0266-67-2710
FAX 0266-67-3995
writer:及川 結